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松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING 41号車)インタビュー合同テスト・ルーキードライバーテスト

2017年12月21日

やはり、クルマのダウンフォース量とタイヤのグリップ力がFIA-F2とは大幅に違い、それに対して自分のドライビングでアジャストしていく部分が多いのですが、初日チームメイト(野尻智紀)が速く良いデータが見られたので、どういう風にしなければいけないというのが今日(2日目)試せたので良かったと思います。SRS-F時代に一番走り込んでいるサーキットですので、帰ってこれて良かったと思いますし、SF14の様に速い車で走ることでアドレナリンも出て、世界で一番好きなのは鈴鹿サーキットだな、とあらためて実感しました。

ミディアムタイヤに関して言うと、デグラレーションも少ないですし、毎周プッシュしてもコンマ1秒程度しか落ちないし、テストをするにあたっては(タイヤ以外の)何を変更したかが解りやすくて良いと思いました。ソフトタイヤに関しては、ボクが想像しているよりもステップが小さいかな、と思いました。もっと柔らかくてトラクションの掛かり具合とかがもっと違うのかなと思っていましたが、もちろんグリップの差はあったんですが、想像よりも小さかったですね。F2で使用しているピレリタイヤは、ハンドルを切っている時はブレーキ出来ませんし、ブレーキを踏んでいる時にはハンドルを切ることが出来ません。一つの動作しか受け入れてくれないのですが、このクルマとタイヤはダウンフォースも多いという理由もあるかもしれませんが、ブレーキしてリリースして、カーブのエントリーでスピードを稼ぐ、それが出来ますし、むしろそこがキーポイントなのかなと思います。F2ではそれが出来ません。できるだけ奥まで行って、ブレーキだけをして、クルマを曲げるだけをして、トラクションだけをして、というふうになるので、そこが大きく違うと思います。今日使用したソフトタイヤがF2で使っているハードタイヤの持ちに近いと思いました。F2のソフトタイヤやスーパーソフトはもっと落ちが激しいです。

2014年に一度SF14をテストしましたが、その当時は全日本F3をドライブしていましたので、感覚として似ていました。そういう意味ではすんなりと乗れましたが、今年に関してはF2マシンに乗っているので大きく違っていましたね。

-テストで難しいと感じたところはありますか?-
タイムを出すのが難しかったですね。ほんのちょっとしたことで、えっ?こんなに違うの?ということがあったので、そういう意味ではミスをしないということが難しいのかなと思いました。

レーシングドライバーなので一番速く走りたいと思いますし、ルーキードライバーに対してももちろん意識しています。ただそこを意識しすぎると1周目でミスしたことを2周目で修正できなくなってしまう。ですので2日目の午前走行までは意識しないと心がけてテストしました。ただタイムが良くないとハッピーではないですし、チームメイトがボクより速く、それはドライビングでの差だと思うのでそこはハッピーではないですね。
(SUPER FORMULAは)同じサーキットを走るので、(これまで参戦しているドライバーは)走り初めから速い。F2の場合は1年振りにそのサーキットを走る。そういう意味で誰が一番最初にいいレベルで走るかがキーでした。(SFに参戦しているドライバーは国内サーキットの)コーナーのブレーキングポイントは何メーターとか皆が知っているのでそういう意味でのアドバンテージは無いですが、実はボクはそういうところが得意なんです。フリー走行1,2でどれくらい上げられるかが勝負ですので、そこは自信があります。

SUPER FORMULAはエンジニアリングが非常に重要です。F2はドライバーに負う要素が大きいのですが、SFは基本ドライバーは一定以上のパフォーマンスの出来るドライバーですので、エンジニアリングが重要になると思います。だからこそフリー走行1と2でドライバーとエンジニアがどこまでレベルを上げられるかが非常に重要ですし、それが全てだと思います。

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