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第2回公式合同テスト・2日目 ドライバーコメント
2017年4月1日
総合トップタイム No.37 平川亮(VANTELIN TEAM TOM’S)
フォーミュラにはこの2年間乗っていなくて、最初の30分ぐらいは、着座位置の低さになかなか慣れなかったんですけど(笑)、それに慣れてからは普通に対応できましたし、クルマも悪くなかったと思います。タイヤに関しては、以前のことを余り憶えていないですし、路面温度も低かったので一概に言えないんですけど、ヨコハマタイヤの方がグリップ感はあるなという感じでした。今日は、自分とクルマが上手くリンクするというか、思った通りに走れるクルマでした。“ここでリヤが出た”とか“フロントが逃げた”とかいうのがなく、安定していましたね。今日やったのは、ほぼエアロのテストでした。最初は2年ブランクがあったので、ダウンフォースを多目にして走って、慣れてきたら少し減らして。そこからエアロのテストをして、あとは細かくセットアップをアジャストしました。余り色々試す時間もないですし。7割方は慣れに使っていました(笑)。雨もずっと微妙に降っていましたし、自分のクルマでもないので、一貴さんの顔が浮かんで、雨が残っている時は怖くてプッシュできませんでしたね(笑)。でも、最後は雨もなかったので、思い切りプッシュできました。ヨコハマタイヤは、ユーズドタイヤでも落ちが余りなく、ニュータイヤを履いた時もバランスは同じで、ちょっとグリップが上がるだけなので、アタックした時も違和感はありませんでした。ウォームアップに関しても、別に前後どちらかが温まりにくいというのもなかったですね。ベストタイムが出た時は、最終コーナーでオーバーテイクボタンを1回使っているんですけど、実は次の周の方がアタック自体は良かったんです。でも、その時にはもうボタンが残っていなくて、“もう”って感じでした(笑)。トップタイムを出して、「いつでも乗れるぞ」っていう気分でしたね。GT以上にSFでトップタイムを出すというのは嬉しいです。でも、僕がすごく速いというよりも、クルマがすごく決まっていて、クルマなりに走っただけなので。1-2で終われて、チームの総合力の高さが証明できたかなと思いますし、楽しめました。
総合4番手 No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
今回のテストだけでなく、僕らは常に色々と新しいことを試しているし、今回も多くの変更をしたよ。僕自身も、もっとクルマを感じて、クルマに対する自信を深められるように、色々と試しているんだ。今回のテストに関しては、エンジニアとともにプランを作っていて、そのプランに沿って走り始めたんだけど、とても使い込んだタイヤでもラップタイムはそこそこだったし、何かを変えるたびにクルマは常に進化していた。いい感触だったね。だけど、難しかったのは雨。ずっとコースのどこかで雨がパラついていて、何かセットアップを変更しても、それがいい方向に向かっているのか、間違った方向に向かっているのか、判断するのが難しかった。ずっとコースコンディションが安定しなかったから。最後の15分だけはとてもいいコンディションだったけど。でも、プラン通りにテストを行って、クルマも進歩したと思うし、鈴鹿に向けてどうすればいいか、富士に向けてどうすればいいか、知ることができたよ。だから、いいテストだったし、楽しめた。それに、今回は鈴鹿と違ってスピンもしなかったからね(笑)。鈴鹿ではプッシュし過ぎた。でも、2回のテストを通じて、よりクルマに慣れることができてきたし、限界も掴めてきたよ。これまでにできる準備はテストでできたと思うので、開幕戦が楽しみだ。スタート練習は、鈴鹿に入ってからはもう少ししなきゃダメだけど。それにしても、今回もトムスが速かったよね。僕らも富士のテストでは彼らに少しずつ近づいていけているけど、まだ足りない。だから、これからさらに色々やっていかないと。ただ、彼らはいいベンチマーク。僕が目指しているのは、トップルーキーではなくて、全体でのトップだから、できる限りのことをして、早く彼らを捕まえたいね。
総合5番手 No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)
ここ最近、僕のクルマのパフォーマンスがいい状態ではなかったんですけど、今年ピエールと一緒にやり始めて、彼自身もですけど、彼のクルマの状態が鈴鹿で非常に良かったですよね。その結果、15号車と照らし合わせて、16号車に足りないところが色々な部分で見えたので、15号車をターゲットにして色々なところを改良したり、ダメだろうと思われるところを直して、チームが今回の富士にクルマを持ってきてくれました。その成果がすごく出ていて、走り始めから非常に調子が良く、ドライに関してはいい手応えが掴めたと思います。そういう状況でしたし、無理する必要もなかったのに、昨日の雨の中、ハイドロでクラッシュしてしまったのは、一番痛手でしたね。ただ、現場でできることは限られているんですけど、チームが深夜までかかって直してくれましたし、クラッシュの影響はほぼ感じられなかったので、本当にみんなに感謝しています。2日間、4セッションがすべてドライだったら、もっとやりたいこともあったと思いますけど、ほぼ自分たちがやりたかったこと、見たかったことはできたかなと思います。ここまでのところ、2台体制で、ピエールがいてくれて良かったと思いますね。彼は本当に誰が見ても速い選手だし、適応能力も高い。どんな状況でもタイムを出してくるところを見ると優れていますし、彼から走らせ方はじめ勉強になるところはありますから。スタートは同じ16号車のセットアップなんですけど、データを重ねると全然違うところもあって、新たに気づけた部分もありましたしね。ただ、勝負の世界なので、ずっと彼に負けるわけにはいかないですし、勝たなくちゃいけないので、今までとは違うプレッシャーが出てくると思います。そのプレッシャーとも上手く付き合いながらやりたいですね。彼も僕をライバル視してくれれば、お互いに伸びると思いますし、それが結果的にチームのためにもなると思います。今、一番いいチームの状態になりつつあると感じていますよ。