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SUPER FORMULA NEXT50 第6回カーボンニュートラル開発テスト実施報告

2022年10月27日

株式会社日本レースプロモーション(以下JRP)は、10月26日(水)・27日(木)の2日間、今季のチャンピオンシップが決する最終大会をひかえた鈴鹿サーキットにおいて、6回目となるカーボンニュートラル開発テストを行いました。

今回のテストでは、これまでのテストで得られたデータを元に、ドライバーの力がより発揮できるよう、エアロダイナミクスを改善した新しいボディーワークを装着した車両で走行評価を実施しました。具体的にはフロントウイングのフラップ形状、翼端板、リヤウイング、サイドポンツーンなどが、より三次元的な形状となり、現行のSF19から印象が異なっています。またサイドポンツーンとエンジンカバーについては、Bcomp社の⿇などの天然素材を活⽤したバイオコンポジット素材を採⽤しています。

また、これまで行われた5回の開発テスト同様、カーボンニュートラルフューエルのテストや、開発中のタイヤを装着してのテストなど、2日間で合計8時間、2台合わせて約1,678kmを走行しました。
次回のCN開発テストは11月21日(月)・22日(火)にモビリティリゾートもてぎにて実施し、来シーズン以降の車両導入に向けて引き続き開発を継続してまいります。

なお、今回の開発テスト2日目には、学生フォーミュラで活躍する大学生、大学院生や、「SFgo」の開発サポーターの方々を抽選でご招待し、JRPがサスティナブルなMS業界作りに向けて取り組んでいる「SUPER FORMULA NEXT50〈ゴー〉」プロジェクトの取り組みの紹介や、開発テスト車両のピット見学などを行いました。

JRPとして、SUPER FORMULAおよびモータースポーツのファン拡大に向けて、ファンの皆様の声に耳を傾けながら、今後も様々な取り組みを進めてまいります。
そしていよいよ今週末10月29日(土)・30日(日)にh、今シーズンの最終大会となる「2022年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第9戦・第10戦 第21回 JAF鈴鹿グランプリ」が開催されます。
シーズンチャンピオンが決定する最後の大会に、ぜひご注目ください。

開発ドライバー 石浦宏明のコメント

「どんなクルマでも、初めて走る時は楽しみですので、コースインして最初から、なるべくその時の性能を出し切って走ろうと、今回のテストでも攻めて走っていました。壊してはいけないっていうのもありますけど(笑)、それでは余り評価にならないので、逆に「思い切って走ろう」という感じで走っていました。
この新しいエアロパッケージは、今回鈴鹿に来てから実物を見ました。自分が近くで見た印象もそうですが、初日の走行後にメディアに出ていた走行写真等を見ると、また違う印象です。僕は特にフロントウィングの三次元感が好きです。あとは、ツイッターで見たサイドポンツーンの後ろから見た形。そこもいいなと思いました。
初日の走り始めは、かなりダウンフォースが少ない状態で走り始めましたが、初日の午後から少しダウンフォースを増やしてもらいました。その状態ですと、ニュータイヤでもしっかりボトムスピードを上げて走れますし、ユーズドのタイヤでもそんなに今までと大きな差がなくロングランとかもできました。そんなに遅くなってしまうこともないので、最低限これぐらいのダウンフォースが必要なんだなということが、改めて確認できました。
追走に関しては、想像していたよりも近づけました。全く乱気流を感じにくくなっていて、S字の中でラインがクロスしても、全く平気でした。塚越選手がスプーンの2つ目で僕にぴったり付いた状態で、そこから立ち上がったらスリップが効いて、130RまでにOTSを使わなくても横まで来そうな感じになり、1対1の場合、これはだいぶ効果があるなと思いました」
 
開発ドライバー 塚越広大のコメント

「今回のテストに対しては、ワクワクもあったのですけが、「壊しちゃいけない」っていうドキドキもありました。レースウィークにはデモランもありますし。でも、色々とこれまでテストして形になったものが走るということで、達成感はありましたし、実際に変化もありました。ここからさらにどうするかという検証があると思いますし、また結果が伴っていけばいいなと思っています。残り少ない時間で、さらに詰められるものがあるなら、より良くして行きたいですね。
実車を初めて見たのは、今回の鈴鹿テスト前に行ったイタリアでのシェイクダウンの時です。その時に、パッと見で「すごくカッコ良くなったな」と思いましたね。時代によって、クルマの形は色々変わっていく中で、前の形がちょっと直線的だったところから綺麗な曲線が増えて、すごく今の流れに沿った感じだと思います。近代的なウィングの形にもなりました。僕は特にフロントウィングの造形、2枚目のフラップが好きです。全体に3段になって、厚みとか迫力が出た感じになっているのがいいですね。
その新しいエアロに関しては、もともとあったターゲットに近い状態で走ることができました。何種類かダウンフォース量を試したのですが、石浦さんとも話して、最終的にいい所に落ち着きましたし、これまで毎回テストしてきたターゲット近くで走れているので、狙い通りになってきています。
追走テストに関しては、今までとものすごく違いがありました。鈴鹿の場合、S字で交差する時に、SF19は結構バランスを崩すような場面が多かったのですが、今回のエアロはすごくそれが少ないです。S字だけでなく、他のコーナーでもすごく後ろに付きやすくなっているのかなというフィーリングはありました。速い者同士だと、もともとオーバーテイクって難しいじゃないですか。ただ、ペースのいい人が、空力の影響によって距離が離れてしまって抜けないっていうのは減るのではないか思います。速い人がきちんと前車を抜けるっていうシチュエーションが、できやすくなるんじゃないかと感じました」

アンバサダー 土屋武士のコメント

「今回は、ようやく新しいエアロパッケージでの実走を開始したということで、「おお、走ったぞ」という感動がありました。このクルマはF1でも見られるような今の潮流に乗った形になりましたし、斬新な部分もあって、見た目が変わりましたよね。”新しさ”があるエアロパッケージです。実際、走らせてのドライバーのコメントも「全然近づける!!」と非常にテンションが高かった。リップサービス的な物ではなく、2人ともコメントの声のトーンが高かったですね。それで、「本当にいいんだ」ということを肌感として感じることができて、僕もホッとしました。これまでの作業が実を結んだということで、達成感がありましたし、SF NEXT50としても大きな一歩を踏めたんじゃないかと思います。タイヤや燃料、バイオコンポジットなど、色々と引き続きテストしていますけど、エンターテインメント性の部分、まずはレースが面白いかどうかという部分では、間違いなく大きく一歩を踏み出した印象です」
 
テクニカルアドバイザー 永井洋治のコメント

「開発テストの一番の目的だったのが追い越しのできるクルマなのですが、ドライバーたちの言葉を借りると、想像以上の効果が出ているということでした。シミュレーション通りではありますが、それがある程度実証できたことにはホッとしています。
追走に関しては、結果的にはパッケージングがシミュレーション通りで、後ろの乱気流の少なさが実証されました。だから、興奮もありましたし、みんながやって来たことが無駄にならなかったという安心もありました。まだ2名のドライバーしか体感していませんけど、色々なドライバーが体感した時に、どう言うのか。きっと驚きがあると思います」

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