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エンジニアたちの作戦計画
第1戦 富士スピードウェイ

Kuo VANTELIN TEAM TOM’S

37小枝 正樹

ドライバー:宮田 莉朋

今季の担当車両・ドライバーとコンビを組むのはいつからですか? ご自身の移籍、担当ドライバー変更などがあれば、それも書き添えてください。

37号車、昨シーズン、SFLでチャンピオンを獲得し、ステップアップする宮田莉朋選手を担当します。 コンビとしては初となります。

簡単に(でなくてもいいのですが)自己紹介をお願いします。またモータースポーツ・エンジニアとしての経験・経歴についても語っていただければと思います。

2007年、トムスへ中途入社。データ・エンジニアから始め、2008年にFN(SFの前身)のトラック・エンジニア。2009年はF3のエンジニア。2010年から再びFNのエンジニアに戻り、以降ずっと担当しています。また、トムスの2台体制が復活した2013年から、スーパーGTも担当しています。

モータースポーツの仕事に就かれる前の経歴、他の職種からの転職など、お教えください。

もともと大学・大学院では情報工学系を専攻しており、一度は地元の情報システム系会社に就職しました。しかし、F1が好きで自動車レースに興味があったことから転職を決意しました。自動車関連会社を転々としつつ機械系や自動車の知識を学ばせてもらっていた折、タイミング良く人材募集をかけていたトムスに入社することができました。

開幕前2度のテストでは、今シーズンに向けてどんな狙いでプログラムを消化しましたか?「このくらいなら書いてもいいかな」というところで、大きな流れだけでも良いので教えてください。「全部、内緒」でもかまいませんけれど…

宮田選手とは昨年末のルーキーテストで初めて一緒に走らせ、彼のドライビング・スタイルやそれに対応するセッティングの方向性を確認しました。 開幕前のテストでは、その延長で相互理解を深めつつ、セットアップ・アイテムの感度確認や、セットアップの内容を振って方向性を確認しました。
注)セットアップ・アイテム:車両の運動、走行特性に影響を与える特定の機能要素、部品類のこと。SFでは空力部品はもちろん、サスペンションの主な機能要素のほとんどが標準化されていてその中から選ぶのだが、ダンパー、左右輪が同方向にストロークする動きをコントロールする3rdエレメント、その他いくつかの部分で独自の試みが可能。

開幕前のテストを通して、ドライバーのマシンとのコミュニケーション、手足のように操る一体感は深まった様子でしたか? そのポイントはどのあたりでしょうか?

“まだまだ深めていく必要性はあると思います。ドライビングとセットアップの方向性をお互いが合わせていければと考えています。 ”

SF19のセットアップを仕立て、仕上げる中でご自身として「ここが肝心」と考えているポイントはどのあたりでしょうか? もちろん複数あると思いますが、重視する度合いで言えば、どんな順番、あるいは流れになるでしょうか?

エアロとメカニカルとのバランスを考えつつ、タイヤ・グリップをうまく引き出すことが必要だと考えています。 大まかにはエアロをウィング、車高、バネで調整し、ロール剛性やダンパーなどを合わせこんでいく流れかと思います。また、タイヤのグリップを引き出すためにタイヤ内圧も重要です。
注)エアロ(セッティング):言うまでもなく、車両全体の空気力学的特性の調整のことだが、SFをはじめとする今日の純競技車両では、車体底面と路面のごく小さな隙間を流れる空気の圧力変化によって発生するダウンフォースが大きく、前後の地上高=車体姿勢を決めることが空力セッティングの重要なポイントになる。またダウンフォースは速度の二乗に比例して変化し、それによって車体を支える主ばねが伸縮し、車高と姿勢が変化する。
注)メカニカル(・グリップ):自動車競技を突き詰めると「タイヤと路面の摩擦力を最大に引き出す」ことに行き着く。その中で、空力的ダウンフォースは慣性質量を増やすことなくタイヤへの荷重→摩擦力を増やす。それに対してサスペンション機構によってタイヤを可能な限り良い状態で路面と触れ合わせ、摩擦力を引き出すこと全般を「メカニカル・グリップ」と言っている。

今年の目標を教えてください。

もちろんチャンピオン獲得です。

最後に新しいシーズンに向けてSFを愛するファンの皆様に一言。

SFはハイスピードの中で非常に僅差のシビアな戦いが繰り広げられています。その戦いに臨む、フレッシュで勢いのある宮田選手の活躍を期待して下さい。応援、よろしくお願いします。

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